konEKoshotenの日記

古本屋に突然訪れた3匹の子猫 子猫と周りの人間との日常です

当日1

3月11日14時46分に娘1は河野書店のバックヤードでPC作業をしておりました。当時、店内には私と店番の女性が一人。
当初、ゆっくりとしたゆれに大したことのない地震だと、のんびり店内を見にいきました。しかし、一歩すすむたびにだんだんと揺れが大きくなり、帳場につくころには本棚がゆれ始めていました。店内にはお客さんはいらっしゃいません。帳場の店番の方と、これは危険だ隠れねばと言い交わす間もどんどん揺れが激しくなってきました。
私は隠れ場所を探すためバックヤードに戻りましたが、焦りとゆれで歩くのも覚束なくなってきました。前に家族と店の中の何処が一番安全かと話したことを思い出し、トイレに駆け込みました。狭くてなおかつほとんど本が無い空間なので、少なくとも本や本棚の下敷きになることは避けられるはず。トイレの中にも棚や鏡があるので、がたがた音をたてるそれらを必死で押さえながら、体を壁にあずけ、どうにか立ってゆれに耐えていました。
ゆれている最中、大きな音とともに帳場のレジ机に隠れているはずだった店番の方の大きな悲鳴。彼女に何らかの被害が生じたのかも。しかし、すさまじいゆれと音に、私はトイレからうごくことができませんでした。また、トイレは奥まった所にあり、店先からトイレまでの間は本棚だらけ。ここに閉じ込められるかもという恐怖もありました。
ゆれがだんだんゆっくりになり、ほとんどおさまった頃、トイレから出て直ぐ外へ向かいました。バックヤードは思った程では無かったのですが、店内はすさまじい状況。本棚や落ちてきた本で埋め尽くされています。帳場にも物が散乱、店番はおりません。慌てた瞬間に店外から彼女の呼び声が聞こえました。一瞬躊躇いましたが、いつ揺り返しや余震が来るか分からない非常時ということで、泣く泣くいくつか本を踏み、本棚を乗り越えて私も外、店先に脱出しました。

せまいとあんぜん?

とじこめられる